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作りたかったのは気持ちいい電動アシスト自転車 株式会社東部 代表取締役 後藤秀雄

エアロアシスタント開発者の証言

「1000万人と言われる自転車人口。そのうちの1割、約100万人をユーザーにするだけのポテンシャルがエアロアシスタントにはあると考えています」
そう語るのはエアロアシスタントの開発・製造を手がけた、株式会社東部の代表取締役、後藤秀雄。

気持ちいい電動アシスト自転車を作りたかった

後藤が電動アシスト自転車を意識するようになったのは、市場に電動アシスト自転車が出回り始めた頃。しかし、当時の電動アシスト自転車市場に後藤は物足りなさを感じていた。

「その頃の電動アシスト自転車は主に熟年から老人をターゲットにしていました。それはそれで有意義なことですが、わたしは通勤・通学・レジャーに利用できるようなカジュアルな電動アシスト自転車を作りたいと考えたのです」 従来の電動アシスト自転車は、低速走行時にそのアシスト率が最大に発揮できるように設計されているという。しかし、後藤が目指したのは時速15?20km で走った時に疾走感のある電動アシスト自転車だった。残念ながら後藤が望む電動アシスト自転車を実現させるには、もう少し技術の進歩を待たなければならなかった。

株式会社東部 代表取締役 後藤秀雄
開発5年…エアロアシスタント、誕生
エアロアシスタント

契機が訪れたのは1998年。明電舎からの一本の電話がきっかけだった。それは電動アシスト自転車用の新しいモーターを開発中であり、そのモーターを使った電動アシスト自転車の開発に力を貸して欲しいという打診だった。明電舎が開発しているモーターは実に画期的なものだった。走行時の慣性で自己発電する回生充電機能を備えていること、結果バッテリーの省サイズ化が実現できるということ、モーターそのものが後輪のタイヤ内に組み込めるコンパクトサイズであること…。後藤はこのモーターに新たな電動アシスト自転車の可能性を見いだした。

以来、開発に費やした期間は5年間。この間はまさに試行錯誤の連続だった。当初、後藤はタイヤ幅の狭いロードレーサー型やミニベロ型の電動アシスト自転車を開発したいと考えていたが、顧客からの意見を取り入れ女性でも乗車しやすいようにフレームサイズを低く設定したり、販売店からの意見でチェーンケースをオプションで取りつけられるような仕様にし、結果として老若男女誰もが利用できる現在のカジュアルなコンパクトタイプ(TB-206、207)のエアロアシスタントが誕生したのだった。